コロナウイルスの影響に最初に晒されたのは北海道でした。2月初旬のさっぽろ雪祭りを訪れた観光客から感染が拡大し2月末には全国に先駆けて緊急事態宣言が出されました。
ここで北海道の観光業を簡単に俯瞰してみます。
北海道を訪れる観光客は年間で5,580万人。日帰り3,678万人、宿泊1,902万人に分かれます。
金額で言うと平成29年の総観光消費は1兆4298億円。
どうみん割で道内観光客の往来は多少刺激されますが胆振東部地震の際のふっこう割のインパクトには遠く及びません。
(「道補正予算「どうみん割」のインパクトは「ふっこう割」の30分の1だが今やるべき」ブログ2020.6.10)
青の縦線は東日本大震災です。震災後1年間ほど客数が戻らなかったことがわかります。
平成30年から道内客が減っています。胆振東部地震の影響です。道内客が戻り切らないうちにコロナウイルスの影響を受けた形です。
構成比で言うと道内客の減りを埋めてきたのが海外客です。しかも宿泊単価は道内客の数倍です。
道内客が戻り、国内からの客が戻り、最後に海外客が戻るはずです。海外との渡航の復旧は①ビジネス客、②留学・研究、③観光の順とされ、道内に多く来ていたアジア圏との往来の復旧のめどは立っていません。
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